So-net無料ブログ作成
検索選択
-| 2009年02月 |2009年03月 ブログトップ
前の10件 | -

好きなように生きてくれ [絵画作品紹介]

昨日の曇り空は、夜半に雨をもたらし、朝には雪とみぞれになった。

タツオ君はあたらしい自己に目覚め始めている。過去とは決別したらしい。物事を違った角度で見ているし、ある意味より一層、何も求めなくなっている。ただ興味の赴くままに行動しているようだ。これでいい。足かせがとれたのだ。

求める心は何も得ることがない。幸福は求めるところにあるのではない。ただ、幸福であることが、幸福なのだ。

047.JPG
▲山に登った日

僕はタツオ君にはいろいろな言い方をするけれども、別に頑張ってほしいわけではないんだ。無理に描かなくったていい。けど、やりたいことをやらないというのもいけない。好きなように生きてくれ。怖がる必要なんてないんだ。何度も話したろう?君の見ている宇宙には、本当は、君しかいないんだって。

人気ブログランキングへ
タグ:絵画
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

現実理解とは? [絵画作品紹介]

今日は雨が降りだしそうな天気だ。空はどんよりと曇っていて、研究所から100メートル程離れたところで行っている、小さな橋の再建設工事の音も、湿度のためか、小さく間接的に響いてくるようだ。タツオ君は忙しいのか、もう一週間以上も出勤が続いている。サキちゃんも、サトくんもいつも通り二人そろって学校に出かけて行った。マコさんは洗濯を済ませて、何を作っているのか、居間で縫い物をしている。
こういう日は、この山里の、あらゆるものが、ひっそりと息をひそめているかのようだ。

前々回からの、マーカバやその他の立体の埋め込みの情報を聞いて、ショックをうけた人たちも多いことだろう。ここで説明しておく必要があるかも知れない。

僕たちは地球人の肉体や神経系統のレベルで埋め込みを行うのではなく、霊的なレベルで行うのである。従ってタツオ君の場合にも、鼻の穴から特殊な金属物体を挿入したり、体の一部に管をとおしたりしたわけではない。タツオ君が「金縛り」だとか言ったのは、一時的に肉体と意識との連携を切断する必要があるためだ。そして、霊的に精妙な体の、エネルギーのセンターとも言うべきポイントに、意識が判別可能な、シンボリックな幾何形体を固定させるのである。幾何形体は単にその形を観察し、理解するだけで、膨大な情報を意識に導く。それにより、人間は今までになかった、新しい発想や行動を起こしてゆくことが可能になる。いわば情報取得のためのツールを設置することが、僕たちの目的である。そして情報を得ていかに行動するかは、それぞれの地球人にまかせている。そこが、僕たちとは異なる星団から来ている人たちの行う、アブダクションやインプラント手術と決定的に異なるところで、その目的もまた正反対だ。

多くのエイリアンが、とある星団から来ており、地球での情報収集を行っているが、人間はやはり重要な調査対象だ。彼らにとっては、自分たちを益する情報だけが欲しいのであり、それによって地球に少々の混乱をもたらすことは、どうでも良いことなのである。また、彼らは高度に霊的なレベルでは働くことができない。ときに、インプラントした情報発信装置によって、人間を支配し、自分たちの研究に奉仕させようとするので、各地で皆さんが奇怪と思うような、原因不明の事件が多々起こるのである。

しかし僕たちも決して完全な存在であるとは感じていない。常に限界を感じながら、最善を尽くしているのであり、ただ単に地球人よりもより多くの技術と、時間と、情報とを保持しているにすぎない。そして、「共存」が進化の鍵であることを、体験を通じて確信している。この世界同時不況は、この「共存」をもっと多くの地球人が意識し、基盤に据えて生きない限り、恐慌レベルにまで陥って行くだろう。この先3年間は、地球世界の人々にとって、耐えがたいものになってしまうだろう。ただ、理解のレベルが上がって行くにつれ、各レベルにおける行動に応じた時空間へと、個人レベルで無限に移行してゆくことができるのみだ。この移行は、みなさんの目に、「世界が変わった」とういふうに映るだろう。みなさんは、現実がこの固定された次元しか存在しないと思っている。そもそもそれが大きな間違いで、実際は瞬間、瞬間において、別の現実への移行を経験しているのだ、ということに気づいていない。この移行を、ほとんどの地球人が、「時間の経過」であると思い込んでいる。ところが、僕たちの目からは、そういった「時間」なるものは存在していない。すべてのものが、ただ、法則に従ってあらゆる方向に動いているだけなのだ。みなさんは時間の中で空間を移動しているのではなく、空間を、ひとつには「空間」と認識される方向に移動し、ひとつには「時間」と認識される方向に移動しているにすぎない。前者における移動が行為であり、後者における移動は結果ともいえるだろう。すなわち、現在のあなたは1秒前のあなたとは全く別物なのであるが、地球人の現実理解にはこのことが、非常に高く、厚い壁となっているようだ。

031.JPG
▲無題

お昼を回った。
橋の工事の音がやみ、山里はさらに静かになった。
ただ、ストーブの上で、やかんがコトコトと鳴っているのみだ。
居間からマコさんが顔を出し、
「ピーチ、お昼ごはんにしよう。」と言った。

人気ブログランキングへ



nice!(2)  コメント(2) 
共通テーマ:アート

インプラント、その後 [絵画作品紹介]

マーカバの埋め込みには、僕もタツオ君も相当の忍耐を必要としたが、これでひと段落というものだ。タツオ君も打って変わって、すっきりした明るい表情をしている。

「ロザリオって誰だい?」
僕のブログを読んだタツオ君が聞いてきた。
「友だちさ。」
「地球には来ないのか。」
「いや、かつて地球にいたことがある。」
「へえ、いつごろだ?」
「紀元1世紀。」
「地球人だったのか?」
「いや。もともとエイリアンだ。」
旅行で来ていたのか?」
「そんなのんきな理由で来られる距離ではない。」
「やはり、君と同じような仕事をしに来ていたのか?その、啓蒙というか…。」
「うーん。啓蒙というほどごたいそうなものかどうかはわからないがね。」
「どうも、言ってることがまどろっこしいな。」
「そっちこそ、サキちゃんなみに好奇心が旺盛になったじゃないか。」
「そうかな。」
「そうだよ。」

指摘されたタツオ君は少し恥じ入った様子で、それ以上質問してこなかった。

雪の街.JPG
▲雪の街

ロザリオはかつてタツオ君に会ったことがあり、これからまた会う人だ。そのことはタツオ君が自分で思い出せばいいことだ。タツオ君のマーカバにはその機能を付与してあるのだから。

人気ブログランキングへ
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

新型宇宙船 [宇宙のこと]

ここのところ僕はタツオ君にインプラントを埋め込むので忙しかった。
あれはもう一か月以上も前になるが、故郷のチームメイト、ロザリオが連絡してきた。

「君のタツオ君だが、そろそろあれを使わせてもいいだろう。」
僕は瞬時に「あれ」が何を意味しているかがわかった。
「マーカバか。」
「そうだ。彼ももう最近の苦しみから、多くを学んだころだ。」
「もうそれは、そばで見ていられないくらいだ。」
「マーカバの原型を送るが、その前に何度か下地作りのために立体をいくつか埋め込まなければならない。埋め込む時はかなり苦しむが、これをしないとマーカバを動かせない。」
「タツオ君は埋め込みに気づくだろうか?」
「最初は金縛りだと思うだろう。最後にマーカバを埋め込んだらタネあかしをすればいい。」
「わかった、立体キットが届き次第、始める。」
「地球はどうだ?」
「悪くないが、故郷の波動を忘れて、地球猫になってしまいそうだ。」
「はは。せいぜい車に轢かれないように。」

それから僕は数日おきに、夜タツオ君が寝込むと、「立体」とよばれるインプラントのキットをひとつずつ埋め込んだ。タツオ君はひどくうなされて、毎回「やめろっ!!」と大声で叫んで眼をあけた。僕は寝たふりをして、さもタツオ君の叫び声で驚いて目をさましたように言った。

「どうした?」
「幽霊だ。僕の胸をぎゅうぎゅう押すんだ。息ができないみたいですごく苦しい。こういうのを地球では金縛りって言うんだ。いったい何の霊なんだ?」
「疲れているな。会社を休めたらいいのにな。」
「うなされて何度も君の名を呼んだのに、なぜ起こしてくれない?」
「声になっていなかったぞ。それに、僕も地球に暮らす以上は睡眠が必要なんだ。」

そんな夜が断続的に、およそ一か月も続いた。
そして最後の立体、「マーカバ」が埋め込まれた。

マーカバとは大昔より、覚醒者が意識を乗せて宇宙の至る所を飛行するための、意思を持った乗り物だ。もともとは単なるシンプルな立体図形にすぎないが、大変な力をもった形体で、最新型の宇宙船でも、これが原型となっている。タツオくんには今回、マーカバの原型を埋め込む前に、いくつもの立体を埋め込んだが、それはマーカバを動かすのに必要な概念の不足を補う意味があったのだ。

そして2月20日の午前2時ごろ、タツオ君は自分の中にあるマーカバの原型に遭遇した。タツオ君はそれがマーカバだとは知らなかったが、マーカバのほうからタツオ君にアクセスし、タツオ君に最適な形に変形すると、タツオ君を乗せて寝室の中をふわふわと移動した。タツオ君はまだ慣れていないので、試運転程度で怖くなり、マーカバから降りてしまったが、今後の練習次第で、意識を保ったまま、さまざまな宇宙を旅することになるだろう。

タツオ君のマーカバの名は「144面体」だ。マーカバの基本機能に加えて、136の方向にある時空間に瞬時にアクセスし、情報を得ることができる。また瞬時に移動できる。目的地を見失いやすい初心者にはピッタリの、ナビ付き新型宇宙船の誕生というわけだ。しかしタツオ君の最初の操縦を見ていると、使いこなすのにはまだまだ時間がかかりそうだが…。

とりあえず、ご苦労さま。タツオ君。
このブログを読んで、勝手にインプラントを埋め込んだことを怒らないでくれたまえ。
僕らのプレゼントには、苦痛がともなうのだ。
しかし、「幽霊だ」はケッサクだったよ。

タツオ君の新たな出発を祝うように、庭一面を真っ白な雪がおおっていた。
タツオ君は久しぶりに、元気な顔で出かけて行った。



人気ブログランキングへ



nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

氷の朝に君は詠う [詩]

タツオ君の嫌いな寒い朝だ。
朝6時半。
「行ってくる」
まわらない口調でそう言って、車で出かけるタツオ君が、肉眼では見えなくなってからも、タツオくんの心の中は、僕の額の裏のスクリーンに映っている。今加速した、急ブレーキをかけた、仕事の心配をしている、何を描くか考えている、僕の星のことを考えている、家族のことを考えている、眠気に襲われている、など、すべてが伝わってくる。運転しながら今朝、タツオ君はこんな詩を詠んでいた。

「谷底に燃える火」

薄闇の中、ピンと凍てついた朝
僕の心臓までもが止まりそうに
わなないている
車を走らせる腕も、脚も、
青き死人のように硬直すれば

谷底で老婆が火を焚く
逞しき燃焼が
一瞬確かに、地球を炎で包んだ
幾千の時の
紅にスパークする

あなたが勝者だ
その骨と、その皮の下にあるものは
岩を貫く雨水の意志

今、貫通したぞよ

達成の城に鎮座した、
誇り高き神々が笑う
暗い朝に

人気ブログランキングへ

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

タツオくんの病気 [絵画作品紹介]

ここのところ暖かい日が続き、少しは気分も良いはずなのに、何もしないでいるタツオ君の尻でもたたこうと、作業机の前の椅子に座ってぼんやりしている彼に話しかけてみた。

「タツオ君。そろそろ君の新作がみたいものだな。」
タツオ君は一瞬ピクリ、とひじ掛けの上に置いた手の人差し指だけを動かした。そして僕の方に椅子を回転させて向き直り、言った。
「そろそろとは思っているけれどね。ついつい眠り呆けてしまう。僕は怠け者だからね。」
「きみの昔の作品を僕のブログで公開してもいいか?」
「良かった絵はみんな売れてしまって、写真すら残っていないだろう?」
そう言ってタツオ君はタバコに火をつけて足を組み、続けて言った。
「売れた作品の写真でも残っていれば、少しはうけるだろうがな。不精が祟ったな。故郷のエイリアンの暴露話でも書け。」
「また描けばいいことじゃないのか。歳をとってそんなに自信をなくしたか?何を怠けているのかねえ。それにきみが良いと思ってないものが他の人には新鮮な場合だってある。僕から見れば君が失敗だとか駄作だとか言っているものの方が、赤裸々で面白いがね。」

タツオ君はタバコの煙をため息とともに吐き出すと、さっきとは逆方向に回転しながら、
「勝手にしてくれ。」とつぶやいて、また机の上の方の宙を見つめた。

アトリエの中にはしばらく沈黙だけがあった。

タツオ君はまたもため息とともに、最後の煙を吐き出しながらタバコを揉み消すと、立ち上がった。そして壁際のラックに入れてある木版画の小品を数枚取り出して、一枚一枚眺めた。

「では、これなんかどうだ?」

そう言って渡してくれた数枚のうちの2点を今日は紹介しよう。

帰り途.JPG
▲帰り途

002.JPG
▲北風の家路


タツオ君の作品は抽象絵画の方が多いのだが、たまたま渡してくれたのがこの版画の小品っだった。彼の作品には彼の意に反して意図的な一貫性は見られない。僕はそこが気に入っているのだが、彼自身はスタイルが定まらないのが発表しなくなった理由だとか言って、逃げている。描く気はあるのだ。今は気長に励まし続けるしかないと思っている。


人気ブログランキングへ

nice!(2)  コメント(2) 
共通テーマ:アート

ウォークイン、宇宙の悪魔存在、ツインピークス [映画]

エイリアンの中には、僕らのような、人類を暗闇から救済する手助けをするために地球と関わる存在もいれば、それとは逆に暗闇の世界へと引きずり込もうとする存在もいる。

通常は地球の人間というのはほおっておくと、どうしても物質的、肉体的とらわれにはまり込み、動物的存在へと退化してゆく傾向にある。直面する恐怖に打ち勝つことができなかったり、光の存在を忘れてしまい、怠惰や闘争、自己閉鎖へと落ち込んでゆく。しかしこれは本来そうなのではなくて、ある種の悪魔的存在がいたるところで働いているからなのだ。彼らもまた、地雷のようにさまざまなところに、つまづきの石を仕掛けている。僕らとは真逆の活動をしているのだ。そしてたいていの人がこの罠にかかってもがきながら生きている。しかしこれは、日常的不幸であり、現代人のスタンダードな性格を形成する要素ともなっており、深刻ではあるが、見慣れた悪の顕現だ。

もっと強力なのは、地球人の肉体に憑依(ウオークイン)し、悪の権化と化す場合だ。その力が強ければ強いほど、一見して悪とは見えず、むしろ救済者のように見えるため、多くの信奉者を集め、その者たちの信頼を完全に勝ち取るが、その段階で、二度と這いあがれないどん底へと突き落とす。来るべき地球人の進化の最終段階では、まるでゲームのボスキャラのように強大な悪魔が現われて、最後の大混乱に陥れると言われている。地球人の歴代の覚醒者のひとり、ルドルフ・シュタイナーという人は、この悪魔存在を「太陽悪魔」であるとしている。


いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか (ちくま学芸文庫)

いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか (ちくま学芸文庫)




こういった憑依現象を美しくもせつない映像美で表現した物語が、古き良き時代にあった。
デヴィッド・リンチの「ツインピークス」だ。良いカットを集めて作った編集動画があったので載せておこう。



携帯電話もない時代のアメリカ北部の田舎町を舞台にした物語だが、逆に若い人たちにもっと見てもらいたいと思う。海外ドラマはそのストーリー展開の面白さで人気が高いものの、いまだにこのツインピークスの持つ、高い音楽性と映像美を超えるものは出ていないからだ。


ツイン・ピークス  ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】 [DVD]

ツイン・ピークス ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】 [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD



ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間 [DVD]

ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間 [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD


人気ブログランキングへ
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

宇宙的な音楽とは? [音楽]

音楽や歌はときに、僕ら異なる星系から来た人間の心まで震わせる、高バイブレーションを生み出す。あなた方が普通、名曲と言ったりしているのはほとんどそんな音楽なのだ。具体的に挙げればきりがないほど、地球には高バイブレーションの音楽がある。

中でも、自分たちが僕らエイリアンとつながっていることを常に意識している音楽家もいる。
タツオ君がよくアトリエでかけている歌を歌っているこの人からも、僕は何度となくコンタクトを受けた。1972年に彼が発表したアルバム「ジギー・スターダスト」は、星との連携なくしては決して生まれなかった作品だ。その中でも極めて高い波動域に達していて、僕らの世界でも語り継がれている「スターマン」を紹介しておこう。もちろんご存じの方が多いだろうが、星々との関わりという観点から、もう一度聞きなおしてみてほしい。








人気ブログランキングへ
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

砂漠の夜、冬の星、中原中也 [詩]

夜も更けた。
山間を走る電車の音が、踏切のカンカンいう音が、今夜も遠くに聞こえる。静かな、地球の夜だ。

夜といえば、タツオ君が最近、うつ病の苦しみの中で書いた詩が、ここにある。自らの命を絶ちたいと思ったことがある人なら、きっとわかる詩だろう。

「砂漠の夜」

灼熱の昼が過ぎると
極寒の夜が

すべてが乾ききった
干からびたミイラの国で
凍えて眠るのは
なんて終わりな気分だろう

そしてすべてが異なる世界が
目の前の辛辣の薔薇を引き裂いて
いよいよたちあらわれるとき
静かな春が
涼しげな夏が
眩しい秋が
やわらかな冬が
さもおかしそうに
手をつないで
やってくる
四つの歌を歌いながら
そして僕は目を閉じて
聞くだろう

ゲームセット

梟が鳴き
雨音が風にまぎれ
僕の心臓が高鳴った


タツオ君の、新しい平和な世界への、あるいは肉体のない状態への憧憬が表現されたものだ。
こんな詩もある。


「冬の星」

凍った空に、氷の粒が
熱く輝いている
あなた方は先生だ
砂漠では
何もないけれど
あなた方がいる
だから僕は
砂漠に行って
そこで死んでもいい
あなた方が見ているところなら
きっと間違いはないのだから
いつまでもあなた方は
そこにいてくれるだろうから
あなた方は
先に行った人たちで
僕はあなた方の息子です
あなた方は氷の粒だけど、
あなた方は熱源だ
あなた方とともに
これからもありたい
死してのちも
あなた方といっしょに
僕は
ありたい

これなどもっと具体的に死を語っている。しかしここでも彼は望みを捨ててはいない。星に助けをもとめている。星に我々がいることを理解している。このように求められては、地球担当の僕としては、来ないわけにはゆかなかった。
「求めよ、さらば与えられん」という言葉の意味は、このような呼応関係のことなのだ。

20世紀初頭の人だが、タツオ君のような「星の子」だった、中原中也という地球人は次のように言っている。

理由がどうであれ、人がなんと謂へ
悲しみが自分であり、自分が悲しみとなった時、
人は思ひだすだらう、その白けた面の上に
涙と微笑を浮べながら、聖人たちの古い言葉を

中原中也詩集 (新潮文庫)

中原中也詩集 (新潮文庫)




中原中也詩集 (岩波文庫)

中原中也詩集 (岩波文庫)

  • 作者: 中原 中也
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1981/01
  • メディア: 文庫



汚れつちまつた悲しみに…―中原中也詩集 (集英社文庫) (集英社文庫)

汚れつちまつた悲しみに…―中原中也詩集 (集英社文庫) (集英社文庫)

  • 作者: 中原 中也
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1991/01/20
  • メディア: 文庫





nice!(2)  コメント(1) 
共通テーマ:

春の訪れ [写真]

今日は暖かい日になった。
ずっと昔から、そうタツオ君のお父さんお母さんが生きていたころから毎年この季節になると美しい姿を見せる福寿草が、今年も咲いた。

2009_02140001.jpg
タツオ君はこの花が咲くと、春までもう少しの辛抱だと思うという。

タツオ君は冬になると、地球人が「うつ病」と呼んでいる症状が起こることがある。今年はいろいろな環境の変化もあってか、大変な苦しみ方だった。身辺整理をして遺言めいたことを言ってみたり、精神科の情報を検索して頭を抱えたり。生きていること、粗野な地球人の間で、社会人ぶっていなければならないことは、意識の覚醒した者にとってそのまま地獄だ。しかし僕は表面上打ちのめされた彼の深奥に、さらに強い生命の炎が燃えているのを見ている。彼は何も失ってはいない。そして彼が苦しみを浄化してゆく過程そのものが、地球の内部にたまった膿を排出することになるのだ。地球には彼のように苦しみを自覚するピュアな人間がもっと必要なのだ。問題を論じて何もしない人間こそ愚かだ。問題に素手で取り組んで、傷つきながら克服してゆくものは、世界を変える。こののち数年は、タツオ君のような「星の子」たちにとっても、もっとも辛い季節になるだろう。地球が生まれ変わろうとしている。いや、あなた方地球人が、生まれ変わらせなければならないのだ。

あなた方に言いたい。

心を静かに、開いてください。戦わず、われ先にとあわてず、よく見てください。つまらない勝負に勝とうとせず、勝負そのものを疑ってください。だれかの仕掛けた罠の中で、操られていることに気づいてください。耳を澄ましてください。真実をねじ曲げないで、理解してください。崖っぷちに立っているのがわかりますか?そしてすぐそばに我々がいることが感じられますか?我々の仲間は宇宙の彼方からもあなた方を見守っています。タツオ君に僕がいるように、あなた方のもとへも、条件次第で出向くことが可能なのです。我々がいつでも手を差し伸べていることが、あなたにも見えたなら!

夕暮れが近づいてきた。今夜はどんな夜になることだろう

人気ブログランキングへ






nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:アート
前の10件 | -
-|2009年02月 |2009年03月 ブログトップ
メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。